たのみら

アラフォー夫が、頭の上がらない妻と「楽しい・未来」へ向けて日々を記録・発信する雑記ブログです(^^♪

【捨てられないもの】

お題「捨てられないもの」

いつもお立ち寄りいただき、ありがとうございます<(_ _)>

こんにちは、けんです

 

妻と今の家に引越ししてもう5年経つ

当時捨てられずに長いこと一緒に暮らしてきたが、訳あって捨ててしまった思い出のものを書き残しておきたくなった

それは

ボーリングの玉「マイボール」(以下、彼女)である

では、どうぞ!

彼女との出会い

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彼女と出会ったのは確か25才位の頃だったので役10年共にしていたことになる

脂に乗った独身男、これといった趣味もなかったある日、友人達とラウンドワンへボーリングをしに行った

ボーリングは年に2~3回位しかやらず、むしろ併設のセガにあるUFOキャッチャーで、お金を散財して店員さんに泣きついていた

いつも頭の中でのシミュレーションではバシバシとピンを倒していたのだが、現実は違う

まっすぐにはある程度投げれるようになったのだが、なかなかストライクがでない

スペアは稀にくらいで、毎回もう行きたくない、誘わないでくれと思っていた

 

そんな時って隣又はその隣位のレーンで、ギュッとしたグローブをはめた方が無表情でボールを投げてませんか?投げたあと上部のモニターのスコアを無表情で見てませんか?スコアを覗くと200とか超えてるのに、いつまでも無表情ではないですか?200とか超えてたら笑えばいいのに・・・

 

そういう方が投げるボールは見ているとほとんどが「カーブ」をしている

やっぱカーブだよね(;´∀`)と思って料金を精算しているとカウンター横のショーケースに

「マイボールキャンペーン」の文字が

当時の僕のイメージは、【マイボール】=【高価】=【カーブできる】=【高得点】だった

そのショーケースにいた光輝く美しいサンプルの彼女と目(穴)が合った

ドストライクである

 

店員さんに聞くと、マイボールが安く作れるとのこと。しかも頑丈そうな専用の箱付きで\(^o^)/

アベレージ70から90くらいをウロウロしていた僕は彼女が輝いて見えた

彼女と一緒に戦っていけばカーブが出来てうまくなれる

新しい自分になれる

いっそのこと趣味にすれば友人達の中でも一目置かれる存在になれる

僕はすぐに彼女の申込みをした

彼女を投げてみた

後日、出来上がった彼女を引取に行った

頑丈そうな箱を受け取り、早速開けてみた

そこにいたのは深いブルーと白のマーブル模様の彼女だった

奇麗だった

依頼した重さは12ポンド(約5.4キロ)

手に持つとだいぶ重く感じたが、その時はあまり気にはならなかった

彼女は言った

『見とれてないで、早く私を投げてみて』と

マイシューズを持ってない僕はしっかり300円支払ってシューズを借り、レーンへ

コーラを準備し、まずは彼女の穴に中指と薬指をゆっくりと入れる

ちょっときつい、先っちょしか入らないがこんなもんかと

※変な事を想像した方は正直に手を挙げてください。そういう記事ではございません

親指は今まで普通に使っていたボールとは距離がだいぶ遠くなった

こんなもんかと友達に聞くと、そんなもんだと

親指をあえて入れなければ簡単にカーブが出来るとまで言われた

やってみた

曲がった!

しかしピンの手前で空を切りガーター

難しい(+_+)

練習あるのみ!

彼女との日々

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約半年間、暇さえあれば彼女をレーンに連れて行って練習した

結果、さほどうまくならなかった

努力が足りなかったと言われればそれまでだが、徐々に行く機会が減ったこともあり、他でモテればいいとさえ思ってしまったくそオブくそな僕(´Д`)

そして彼女は押入れの中に入れられることとなる

ごめんなさいm(__)m

捨てられない

時は流れ4年後、引っ越すことになった僕

荷物の整理をしていると押入れから忘れていた彼女が現れた

彼女は

『私を捨てるの?』

と重くのしかかってきた

ボーリングにはもう行っていないが

捨てれなかった

次の引っ越し先でも彼女を押入れにいれる事にした 

 

時は更に流れ2年後、再度引っ越すことになった僕

荷物の整理をしていると押入れから忘れていた彼女がまた現れた

当時と何一つ変わらない彼女は

『今回はどうする?』

と問いかけてきた

この時は車とかバイクも乗っていなく、彼女を持ち運ぶこと自体が億劫になっていた

でも、捨てれなかった

次の引っ越し先でも彼女を押入れにいれることにした

 

時は更に流れ4年後

妻と出会って同棲をすることになり、現在の家へ引っ越すこととなった

忘れたころに彼女は現れる

『あの女は誰?』

結果、また捨てらず新居へ

 

しかし新居では僕と妻の荷物を合わせると押入れに空きスペースがなく、そこに彼女の居場所はなくなっていた

彼女との別れ

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そう、言いたくなかったが彼女は重く、場所をとる存在だった

今回は本当のお別れとなる

捨て方を調べてみると、近くのボーリング場で有料だが引き取ってくれるとのこと

仕方ない、仕方がないんだ

苦渋の決断だが、彼女を手にかかえお別れの場所へ

2,000円程を支払い、最後のお別れだ

 

何もできずにごめん

一緒にストライクを取ったこと、忘れないよ

いままで一緒にいてくれてありがとう

 

最後の彼女はいつにもまして奇麗で、そして重かった

『仲よく暮らしてね』

そう言われた気がした

 

たまには妻をボーリングに誘ってみようかな(^^♪

 

以上「捨てられないもの」でした

最後までご覧いただき、ありがとうございます<(_ _)>

 

では、また!