【かっこいい人】なかなか真似できない
いろんな人生があるもんだ
こんにちは、けんです
いつもお立ち寄りいただき、ありがとうございます<(_ _)>
今日は、前職でお付き合いすることになったラーメン屋店主、Hさんの話です
先日、久しぶりにお会いしご飯を食べながら近況報告
コロナでも頑張って営業をしているとのことだった
僕は当時、不動産管理会社としてラーメン屋と関わっており、Hさんはそこでアルバイトをされてました
ラーメン屋では社長さん(ほぼ店にはいない)と社員、アルバイトの方々が働いており繁盛している様に見えました
しかし、徐々に賃料を滞納することが増え、経緯の説明を求め社長さんに連絡をとっては、遅れて入金してもらっていた。そんな状況だったがある日、入金も連絡もとれなくなった。ほぼ蒸発したようなもんだった
このままではラーメン屋の入っている建物と土地を所有しているオーナーも不安になってしまうので直ぐに保証会社へ連絡し、賃料の保証が開始
ひとまずは安心だが今後どうするか?
支払ってもらえないのなら退去してもらいたいが、連絡がとれない
また賃貸借契約書上、退去時には店舗をスケルトン(設備・造作物などを撤去)にしてもらう事となっているが、賃料を滞納していれば当然その費用も払えないだろう
しかし簡単には勝手に強制退去させることができない
保証会社によると滞納の事実があってから約4ヶ月後に法的手続きで強制退去ができると
困った
社長と連絡が取れるまでの間、オーナーへは保証会社より賃料は入るが、突然社長のいなくなったお店も大変だったはず
社長さんに連絡取りたいので、何か手掛かりがないか、また店は実際どうしてるのか?状況を教えてくれたのがHさんだった
聞くと、社長はメッセージでやりとりがたまに出来る様だが、店が困っていることを伝えても行動をしてくれず、その後は音信不通に
社員はだいぶ前に全員辞めてしまっており、Hさんはアルバイトだが一通り営業はできるので店を開けていると
仕入れや光熱費などのお金、またフランチャイズの様な形態なのでロイヤリティーなどのお金を滞納していることが発覚
営業で得たお金は社長へ振り込んでいたが、こんな状況になってしまい社長への不信感が募ったHさんは振込を中止
Hさんは僕と保証会社からの対応を全てこなし、営業で得たお金からバイトの給料や各滞納費用を支払い、自身のお金も当てて別途駐車場の滞納分の賃料も払ってもらい、なんとか営業を続けていた
(保証会社の督促は本来社長宛だが、営業してればお金があるだろうと営業中に店に来ては社長の代わりに金払えと、Hさんに詰め寄っていたらしい。それも保証会社の仕事なのだが)
本来Hさんは契約などに関し何も関係がないので、滞納金など支払う必要はない。僕だったら面倒だから辞めてもう店には行かないと思う。あとは勝手にやってと
でもHさんは上記の様に営業をし続けていた
何故そこまでやるんですか?と聞くと
『社長とはあまり面識ないんですが、縁があって遠くからここまで来たんです。こんな状況になっちゃってますけど、自分には今これしかないんで。他のアルバイトの子も生活ありますし、体力続くまではやろうと思って。滞納分を払ってしまえば、おかげ様でお客さんも入ってますし、利益は出るのでなんとかなると思ってます。出来ればこのまま全て僕名義に出来ればいいんですが』
オーナーへもHさんが続けてくれるならOKと了承を得ていたので、直ぐにでもそうしたかったが、肝心の社長が連絡取れず、勝手に名義を変える事も出来ず、どうすることもできない状況が続いていた
3か月程経ったある日、保証会社から社長とついに連絡がとれたと
社長は滞納賃料は払えず、続けていくことはできない。閉めるにもスケルトン費用も出せないとのこと
もはや一度リセットが必要で、社長には全ての権利(店舗内の物品の所有権など)を放棄していただくことで合意していただいた
保証会社にも頑張ってもらい、ある程度のスケルトン費用は面倒を見てもらえることになりオーナーの負担も減ってよかった
※店の設備など、そのまま残して居抜きにしたかったのだが、過去の滞納分の賃料をオーナーへ支払っていただくのに、一度撤去、立ち退きをした事実が必要でした
これで晴れて社長との賃貸借契約の解約ができて、関わった方全てが安堵した
その後、Hさんは続けて行きたい気持ちがあったので、新たに賃貸借契約を締結
ご自身で各名義変更をし、撤去されてしまった設備も新たに購入し、無事新規開店
営業を再開した
※営業再開までの準備期間は、別でアルバイトをして開店資金の一部を工面した様だ
凄いバイタリティで尊敬した
頑張ってほしいと思っていた
その後直ぐにコロナだ
一言では表せないが、本当に大変だったと思う
こんな状況下でもご飯に誘ってもらえて、元気に営業していることを聞けて良かった
身体には気を付けて
またラーメン食べに行きます!
最後までご覧いただきありがとうございます<(_ _)>
では、また!