たのみら

アラフォー夫が、頭の上がらない妻と「楽しい・未来」へ向けて日々を記録・発信する雑記ブログです(^^♪

【注意!】その症状【エナメル上皮腫】かも!?

今日は歯科大学での経過観察の日でした

こんにちは、けんです

 

【歯茎から膿が出ている】

最近こんな症状で悩んでいる方いらっしゃいませんか?

 

結論から言うと今回の話は

膿に注意して

って話です

 

それは一般的な歯周病が原因の膿ではなく

エナメル上皮腫(ジョウヒシュ)という腫瘍(シュヨウ)かもしれませんので・・・

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僕は十数年前、この膿がでる症状が続き歯医者へ行くこととなりました。その後大学病院で検査をした結果【エナメル上皮腫】という病気を発症している事を知りました。

発症してから計3回の手術をし、今でも定期的に通院してます

以下、この病気の概要と僕の実体験を書かせていただきました

こんな病気もあるんだなと知っていただき、少しでも参考にしてもらえたら嬉しいです

 エナメル上皮腫とは 概要

顎骨(主に下顎)に発生する良性の歯原性腫瘍

良性腫瘍に分類されるが、悪性腫瘍の様に「転移」する事がある。完全に取り除く事が難しく、再発が多い病気でもある

原因

歯が作られる時にのエナメル器という部分が腫瘍化することで発症となるが、原因は不明

どんな症状?

「あごが腫れた」「歯がずれた」等で受診することが多い。本腫瘍ののほとんどは顎骨内に発生し、レントゲン等で発見されることも少なくない。本腫瘍で炎症を伴う場合を除き、痛みや知覚異常などもない

治療方法は?

基本的には腫瘍がある部位を取り除く手術が必要となるが、腫瘍の進行具合で適切な治療方法を選択する

以下、顎に発生している事を前提としての手術

顎骨保存療法

先生は「開窓手術」とも言っていた

名前の通り、顎骨を残して腫瘍を摘出する方法

口腔内から摘出が出来ること、比較的腫瘍が小さいこと又は顎骨に腫瘍の侵食があったとしても一部を削り出すことで、腫瘍摘出が出来そうな場合に選択する。腫瘍の位置次第では既存の歯を抜歯する事もある

※下記切除法も同じだが、実際には再発防止の観点から確認出来てる腫瘍のサイズより、広めに摘出する

メリット

顎骨を残せる

手術時間が比較的短く負担が少ない

デメリット

再発する可能性が高い

顎骨切除法

腫瘍が比較的大きい又は、顎骨の外周付近まで進行してる場合に選択する。顎骨ごと切除する方法なので、無くなった顎骨部分を補強する必要がある

方法は色々あるが、自身の骨を移植、プレートで補強するまでが一般的に多いとのこと

メリット

再発の可能性が低い

デメリット

手術時間が長い(移植も含む為)

比較的入院期間が必要

切除部位によるが傷跡が目立つ場合がある

予防について

経過観察をする事が大事

それは原因がそもそもわからない事と、ほんの少しでも腫瘍が残っていた場合に再発する可能性が高いことで、早期発見をすることが大事にならない為の予防となる

再発率

歯科医さんによってだいぶ違うため正しいのが分からない

しかし、少なくとも僕は下記に記載したが最初の手術後、2回再発している

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僕の実体験

2002年   

【発症】

右奥下側の歯茎より膿が出ていた。味はなんとなく苦い感じ

膿が出るくらい、たまにあったので放置

その部位が少し腫れてきたので、家から近い歯医者に受診

ひとまず膿をかきだしてもらい、抗生物質を処方された。後は様子を見てくれと

1ヶ月位様子を見たが症状は変わらず、むしろ腫れが酷くなった。不安だった僕は別な歯医者を受診

ここまでの経緯を伝えたところ、当院ではわからないので直ぐに大学病院へ行ってくれと言われた

この判断をして頂けたのが不幸中の幸いだった

紹介状をもとに歯科大学附属病院へ

この時の顔は殴られたの?っていう位腫れていた

検査の結果【エナメル上皮腫】という病気だと

顔の腫れは腫瘍の膨張によるもので、そのせいで骨格が変わってしまった事を知ることになる

手術が必要だと

方法は概要で記載した二つからの選択だった

【発症時年齢】20代前半位の時

【原因】不明

【手術方法】顎骨保存療法を選択

出来れば顎を残したいと思ったのでこの方法を選択した

全身麻酔の上、口腔内よりできる限り顎骨を残し腫瘍を摘出

【手術時間】半日

【手術結果】右下の歯4本が犠牲になったが無事終了

【入院期間】3日

先生に無理をお願いして早めに退院させて頂いた。通常1週間位は入院が必要との事

【その後】経過観察

2003年 

【再発】(1回目)

【原因】腫瘍が摘出しきれてなかった事

【手術方法】顎骨切除法

方法がこれしか残ってなかった

前回同様全身麻酔をし該当部位を切除

腰の骨の一部を摘出し、顎の切除した箇所へ移植及びチタンプレートで補強

【手術時間】終日

【手術結果】無事終了。目が覚めたら口が固定されており、流動食へ

顔の右半分は交通事故にあった様な腫れ具合だった

腰骨を移植している為、当面車椅子で移動となる

【入院期間】7日間

前回同様、無理をお願いして早めに退院させて頂いた

【その後】月に一度位の頻度で経過観察で通院

1年位して変化なしの為、勝手に通院しなくなった(ダメなやつです)

2015年

【再発】2回目

【原因】前回同様、腫瘍が摘出しきれてなかった事

虫歯で近場の歯医者で治療をした際、レントゲンに不審な影があるとの事で過去の経緯を伝えたところ再度大学病院へ行くことを勧められた

【手術方法】口腔内からの腫瘍部位をかきとる手術(開窓手術)

【手術時間】半日

【手術結果】無事終了。

【その後】経過観察の為1ヶ月に一度〜今までは4ヶ月に一度位の頻度で通院している

エナメル上皮腫になってからの

良い事

・体に異変が起きた時に、すぐ病院やわかる人に相談する事を覚えた

・色んな病気があるんだなと改めて認識できた

悪い事

・手術した箇所に気を使うようになった

(プレートで補強しているが付近の骨が限りなく薄くなっている為、転倒や障害物への接触に注意しなければならない)

その他感想等

発症した原因が分からないって?顎を切って移植?サンドウィッチマンさんではないが、ちょっと何言ってるかわからない状態だった

しょうがないとは思いつつ、なんで俺なの?って思ってた

 

2回目の顎骨切除法の後の事は鮮明に覚えている。目が覚めた時は口は開かず話せない状態。痰は詰まり息がしにくく自分では対応不可。何も出来ないので、全て先生及び看護師さん達にお世話になっていた

生きてる心地がしなかった

床部屋へ移動したら隣には当時30才位のお兄さんがノドにチューブをさされて流動食を摂取していた。

聞くと口腔癌の一種で手術したと

嫌な思いをしてるのは自分だけではないとそこで認識した

 

また、腰の傷はもともと脱がなければ分からないので気にしてないが、顎骨切除法ではなるべく傷跡が目立たない様、首と顔のつけ根付近から切除・手術をしていただき、その後は3ヶ月位で顔の形は多少左右違うが、言わなければ分からないくらいの状態に回復した

嬉しかった

執刀して頂いた先生は未だにお世話になっており、

当時の他の先生方も含めまして改めてお礼申し上げます。ありがとうございます

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現在

おかげ様で経過観察及び触診等で済んでおり、良好な状態だ

次回はレントゲン撮影での確認もする予定 

※最近、抜歯した右下4本分の入れ歯をやっと作成

なくても大丈夫と思って放置していたら目視でわかるレベルで上部の歯が落ちてきている事に気づき、作ってもらった(-_-;)

まとめ

本記事は自分の経験と以下の先生の記事が分かりやすかったので参考にさせていただきました。ありがとうございます

doctorsfile.jp

本病気は原因が分からない以上、誰でもかかってしまう可能性があります

まだあまり認知されてない病気かと思いますが、再発の可能性が高い事で完治の判断が難しく、一度なってしまうと長期的に付き合っていかなければならない病気です

初期症状で少しでも不安を感じたら嫌でも、信頼できる歯医者へ行く事をお勧めします

 

参考になったら幸いです

最後までご覧頂き、ありがとうございます